「クレーマー」という言葉がついに広辞苑に載ったそうですな。
わたくしがこの言葉を初めて耳にしたのは、数年前の東芝vsクレーマー報道である。この事件に関してここで言及することは敢えて控えますが、この事件以降「ごねれば何とかなる」的な企業等への無理な要求が増えたという。
このブログでも過去にクレームについていくつか紹介いたしましたが、またまた厄介な事案が発生いたしましたのでレポいたします。
事の発端は、配達担当者が路肩からバイクを発進させようとウインカーを出し、車道へ出たところ、後方から来た自転車と接触しそうになった…
これを切っ掛けに先方が騒ぎたて、謝罪を要求、更に上司を今すぐここへ呼べ!とわめき、動揺した担当者が慌てて支店へ電話連絡している最中に、先方は警察へ通報。実況見分が行われ、先方の執拗な抗議により、結果的に配達担当者は「安全運転義務違反(後方確認を怠った)」と言うことで2点減点となった。
接触はしていなくとも、「危険を感じた」という訴えを警察側が認めると「安全運転義務違反」が適用されるという。先方はこれを熟知しているらしい。
対応していた総括が、現場から携帯で私に連絡をしてきた。
「相手、俺、見覚え有るよ…。前任局で、もの凄いクレームを付けてきた有名人だ…。長くなるかもしれない。」
警察署で事情聴取を受けた配達員が支店に戻って来たときは顔面蒼白になっていた。
総括の予想は夕方に悲しくも的中。件の男が窓口に押しかけてきているという。課長代理が対応するも「お前じゃ話にならん!上を呼べ!」と言うことで再び総括が窓口へ対応しに行く。どの様な問答があったかわからないが、「支店レベルでの対応では済まさねえぞ」という事を言っているという。
1時間以上、対応していたのでは無いだろうか?夕方、疲れ切って戻って来た総括から話しを聞くと、あちこちでこの様な騒ぎを起こしているという。警察でも有名らしい。
以前、別の郵便局で「局長と話しをさせろ!」と怒鳴り込んで来た際、対応した者が「局長は人間ドックで今日は出勤していない」と話したところ、このお方は、その病院まで行き、人間ドックを受けていた局長を呼び出し、謝罪を要求したという。
このようなお方なので、当然の事ながら本日現在、いまだ問題解決に至らず。果たして、この事案の行方は如何に? …つづく
草々