「地獄9丁目」と言っても、地名の話しではない。ラーメンの名前である。
今から10年ほど前、後輩Wが「昼休み、駅の近くにある地獄の9丁目ラーメン食べに行きましょうよ!」と誘ってきた。
地獄の9丁目ラーメンとは、香辛料がたっぷりと入った最高級の激辛ラーメンの事で、その辛さの度合いで1丁目から9丁目まで街区分けされている。そして、その店では「9丁目ラーメン」を20分で完食したら、何とタダになる上に店内に名前が掲示されるという。これは食べに行くしかない!と、勇んで後輩とラーメン屋へ行き、9丁目を注文。数分後、出て来たスープは、まるでジャンそのままのような真っ赤な色。
さらに唐辛子の粉末が麺の上にたっぷりと振りかけられている。これはイイ♪
店長のカウントで食べ始めたのだが、元来、辛さに強いので順調に箸を進める。スープを飲む毎に脳みそがスゥ〜っとする初めてのふしぎな感覚を味わった。スープも残してはならないのだ。
そして20分経過…
滴る汗を拭いながら見事に地獄の9丁目ラーメンを完食。料金はソフトバンクも驚きの0円!さらに賞状みたいなものをもらった記憶が有る。ちなみに後輩Wは何故か3丁目ラーメンを食べていた。裏切り者め。
しかし、目標を達成した充実感でいっぱいのワシは、気分良く局へ戻り、早速、当時の副班長以下、諸先輩方に自慢しまくった。もう完全に浮かれていたのである。この後、さっきの代償が来るとも知らずに…。
「配達途上でトイレに行きたくなったら」に続く…
草々