前略
前述の
「地獄の9丁目ラーメン」を完食し、意気揚々と午後の配達に出発。しかし、ものの数分も経たないうちに異変が訪れた。
昼休みにあれだけ辛いラーメンを僅か20分で食べりゃ、腹も下るわけである。
いつもはしなやかに動く体が、メモリ不足のPCの如く思うように動かない。集中力が欠けて脂汗が止まらない。しかし、職務を全うせねば…という葛藤と闘いながら、「あと一束!」と歩を進める。
児童公園の便所付近まで何とか進み、これ以上限界と言うところまでキャパシティーが逼迫。駆け込むように大便室の扉を開けるも、トイレットペーパーが無い。当然の事ながら、配達にトイレットペーパーなど携行しているわけもなく、年賀状販売期間でもないので、粗品のポケットティッシュも無かった。しかし、もう時間はない。
郵便屋だったら、この非常事態にどう対応するべきか?
@急いで郵便局に戻り、局のトイレを使用する。
Aお客さまの家の便所をお借りする。
B雑木林や草むら等で済ます。
Cトイレットペーパーの代用品を探す。@が安全な選択に思えるのだが、これは余裕の有る時の選択肢で、事を急ぐ様な場合は、局に戻る前に取り返しのつかない事になりかねない。また、配達地域によっては局へ戻る事で多大なタイムロスにもなる。時間指定郵便を持っているときに選択するのは難しいだろう。
Aは、親しいお客さまなら頼めないことも無いが、便所を借りるだけの為だけにお邪魔するのは、若干抵抗が有る。社会人として出来れば避けたい。
B郊外なら不可能でも無いが、都心部で実行するには場所の選定と勇気が必要だと思われる。と言うより、軽犯罪法違反ですなあ。
某伊豆諸島に長期出張中のバディ氏は、我慢できずに配達先の駐車場で用を足したと言っていたが、これには笑った。
と言うことで、急場を凌ぐのならば、Cが最良の選択肢では無いか?
この時、トイレットペーパーの代わりになるものと言えば、「不在通知はがき」しか無かったのである。
慌てて大便室に駆け込み、一気に用を足したのだが、ケツが熱い。唐辛子のせいか、ヒリヒリする。不在通知で拭き取り、ひとまず修羅場を乗り越える事が出来た。
このように、配達途上で不意に便意に襲われることが有る。同じ様な経験をした配達員も多いはずだ。
そんな目に遭わないためにも、また貴重な配達時間をロスしないためにも、是非、作業前にトイレへ行っておくことをオススメする。特に雨の日などは、雨に打たれて身体が冷えるため、必ず済ませておきたい。合羽を脱ぐだけでも大変なのだから。
配達先で悲惨な事にならないためにも、明日から貴班にてSKYTを実施して頂きたい。
草々
posted by 伝之助(元ラブログ内郵便局長) at 09:40|
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